岸田首相 「オミクロン株」大阪で市中感染確認 対策の徹底を

現時点で感染経路が分からない新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」の感染者が大阪で確認されたことについて、岸田総理大臣は、市中感染の事例と受け止め、感染拡大を防ぐ対策を徹底する考えを示しました。

この中で岸田総理大臣は、大阪で確認された感染者について「海外渡航歴がなく感染源の調査が行われているが国としてもリンクの追えない、いわゆる市中感染の事例と受け止めて、対策を徹底していく」と述べました。

そのうえで「オミクロン株は、感染性や伝播性の高さが指摘されており、国内の感染封じ込め対策の強化をスピード感を持って実行していく」として、すべての感染者へのオミクロン株の検査や、濃厚接触者に対する宿泊施設での、14日間の待機要請などに取り組む考えを強調しました。

また「飲める治療薬については、オミクロン株にも極めて効果が高いと言われている。メルク社の『モルヌピラビル』は、あさっての専門家会合で可となれば直ちに承認して、週末から全国に20万回分の配送を開始し、来週から使えるようにする」と述べました。

さらに、病床の確保などについて「医療体制が状況に応じて即座に実際に稼働できるよう、きょう、厚生労働省から各都道府県に通知を出し、点検・強化をするよう要請した」と述べました。

そして「先手先手で必要な対策を打っていく。国民の皆様には引き続き、マスクの着用、手洗い、3密の回避といった基本的な感染対策の徹底をお願いしたい」と述べました。