オミクロン株「市中感染に該当 必要な対策講じる」厚生労働相

現時点で感染経路が分からない、新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」の感染者が大阪府内で確認されたことを受け、後藤厚生労働大臣は、記者団に対し、市中感染とみて必要な対策をとる考えを示しました。

現時点で感染経路が分からない「オミクロン株」の感染者が大阪府内で確認されたことを受け、後藤厚生労働大臣は、記者団に対し「大阪府が国立感染症研究所の専門家チームと連携して調査しているが、現時点で感染経路は不明であり、いわゆる市中感染に該当する事例として受け止めて必要な対策を講じていきたい」と述べました。

そのうえで、現在行われている、外国人の新規入国を原則停止している水際措置や、すべての国内感染者を対象に「オミクロン株」の検査を行っている監視体制を継続する考えを示しました。

また、後藤大臣は、国内での感染拡大に備え、
▽自宅療養者が増えても健康観察や診療を適切に行えるようにすること、
▽検査体制を確保すること、
▽承認後、速やかに飲み薬を提供できるようにすることを、
都道府県に対し、22日付けで通知したことを明らかにしました。

さらに、この中では、病床の早期確保に向け、感染状況を示す「フェーズ」の引き上げを早めに判断するよう求めています。

そして「国立感染症研究所は、基本的な感染予防策として、変異株であっても従来と同様、3密の回避とマスクの着用や手洗いなどの徹底が推奨されるという見解を示している。国民の皆さんには、感染予防策への協力をお願いしたい」と呼びかけました。