濃厚接触者増加 「政府は国際空港抱える県支援を」千葉県知事

海外から入国した人のオミクロン株への感染が相次いで確認され、千葉県が健康観察を行う濃厚接触者が増加していることについて、熊谷知事は「政府には国際空港を抱える県の保健所の負担についてしっかり配慮したうえで支援してほしい」と述べました。

厚生労働省はオミクロン株に感染した人や感染した疑いがある人と同じ飛行機に乗っていた全員を濃厚接触者とみなし、入国後14日間は宿泊施設で待機するよう求めていて、千葉県での対象者は21日の時点でおよそ210人になっています。

県によりますと、待機用の宿泊施設を増やすなど対応に追われる中、一度に多くの濃厚接触者が出た場合に居場所の確認や送迎の調整などに時間がかかってしまうことが課題になっているということです。

こうした状況について、千葉県の熊谷知事は「成田空港のある地域の保健所の負担が非常に重くなり、宿泊施設もフル稼働の状態になっている。これが続けばリスクの高い人たちへの対策が緩くなってしまうと危惧している」と危機感を示しました。

そのうえで「政府には国際空港を抱える県の保健所の負担についてしっかり配慮したうえで支援してほしい」と述べました。