埼玉県 オミクロン株に県内初感染確認 今月中旬帰国の男性

埼玉県は40代の男性1人が、県内で初めて新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」に感染していることが確認されたと発表しました。男性は今月中旬に海外から帰国し、宿泊療養施設に入っていたことなどから、県は市中感染の可能性は極めて低いとしています。

埼玉県によりますと、オミクロン株への感染が確認されたのは県内に住む40代の男性です。

男性はアフリカのエチオピア発の飛行機に乗り、今月17日に成田空港に帰国した際、空港の検査では陰性で症状もなかったため、ハイヤーで自宅に戻りました。

その2日後、同じ飛行機に乗っていた人がオミクロン株への感染が疑われたことから、県の要請で宿泊療養施設に入り、検査の結果、21日、オミクロン株への感染が確認されたということです。

男性は発熱などの症状があるものの軽症で、現在、県内の医療機関に入院しています。

県によりますと、男性は1人暮らしで、濃厚接触者は今のところいないということです。

男性が宿泊療養施設に入っていたことなどから、県は市中感染の可能性は極めて低いとしています。

埼玉県内でオミクロン株への感染が確認されたのは初めてです。

埼玉県の大野知事は「検査態勢をより強化するとともに、オミクロン株の新規の感染を早期に探知し、市中感染が起こらないようにしたい」と話しています。