米CDC 1週間の感染者73.2%がオミクロン株と推定 前週の約6倍

CDC=疾病対策センターは20日、今月18日までの1週間にアメリカで新型コロナウイルスに感染した人の7割以上が、新たな変異ウイルス、オミクロン株によるものだと推定されるという、最新の分析結果を発表しました。

CDCは20日、アメリカで広がっている変異した新型コロナウイルスの割合を推定した最新の分析結果を発表しました。

それによりますと、今月18日までの1週間に、新型コロナウイルスに感染した人のうち、新たな変異ウイルス、オミクロン株が占める割合は73.2%と推定され、前の週の12.6%からおよそ6倍に増えました。

地域別に見てもオミクロン株は、これまで優勢だったデルタ株を各地で上回り、東部ニューヨーク州とニュージャージー州では92%、中西部イリノイ州やオハイオ州などの地域では92.3%など、感染者が急増している地域でオミクロン株がほとんどを占めていると推定されています。

アメリカでは、1日に報告される感染者の数は、18日の時点での1週間平均で12万7000人余り、入院する人の数はおよそ7500人と、それぞれ、この1か月で30%以上増加しています。

感染者の増加にともない、医療機関の病床や職員が不足し、感染が拡大している東部や中西部では、緊急を要しない手術を延期する病院も出るなど、十分な医療を提供できなくなる事態への懸念が強まっています。