岸田首相 “年越しに不安抱えている人などの対応に取り組む”

今年度の補正予算が成立したことを受けて、岸田総理大臣は、自民党の役員会で、年末年始を控え生活に困っている人たちなどへの対応に取り組む考えを強調しました。

この中で、岸田総理大臣は、今年度の補正予算が成立したことについて「無事に成立し、心から感謝申し上げる」と、党側の協力に謝意を示しました。

そのうえで「年内は、年越しに不安を抱えている人や生乳が廃棄される可能性がある問題への対応、それに価格転化対策などをしっかり発信し、引き続き政府・与党が一丸となり責任を果たしていきたい」と強調しました。

また、21日に会期末を迎える今の国会について「国土交通省の統計問題など、政府の信頼の基礎を揺るがしかねない問題についても、多くの議論があった。厳正で真摯(しんし)な事実究明と対応により、国民の信頼回復に努めていきたい」と述べました。

さらに、新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」への対応をめぐって「G7=主要7か国で、最も厳しい水際対策を講じてきたが、まだ科学的な評価が確立していると言い難い状況にあり、年末年始の状況を見極めて、以降の対応を考えたい」と指摘しました。

このあと、梶山幹事長代行は記者会見で、補正予算の成立について「予算の執行を通じて、政策の実現や困った方への支援にしっかりと対応していきたい」と述べました。