“傑出した成果が期待” 有望な若手研究者を支援する法人設立

生命科学の研究者などが若手で傑出した成果が期待される研究者を支援する法人を新たに立ち上げました。自由に使える研究資金を確保するなどの支援を行い、日本の科学研究の地位向上に貢献したいとしています。

新たに設立されたのは一般社団法人「ステラ・サイエンス・ファウンデーション」で、再生医療などで国際的に注目される研究を多く発表している横浜市立大学などで教授をつとめる武部貴則さん(35)などが立ち上げました。

国の調査によりますと、質の高さを示す引用回数が多い科学論文のシェアは日本は1999年までの3年間ではアメリカやイギリスなどに次いで世界で4位でしたが、おととしまででは中国などに抜かれ11位にまで後退しており、法人では日本の科学研究の地位向上を目指します。

具体的には現役の研究者が目利き役になり、研究論文などをもとに傑出した成果が期待される若手の研究者を見いだし、関心を持つ投資家や企業を募ることで自由に使える研究資金を確保するほか、世界で注目される論文の執筆や成果を知的財産として守る戦略などについて支援を行うとしています。

法人では来年、まずは3つの研究プロジェクトに総額で数億円の支援を行う計画だということです。

武部さんは「イノベーションの種になる常識を破壊するような成果は自由な研究から生まれる。日本になかったその土台となる支援の仕組みを作りたい」と話しています。