「袴田事件」早期の再審開始求め東京高裁に請願書提出

いわゆる「袴田事件」で、50年以上にわたって無実を訴えている袴田巌さんの姉と支援団体が、再審、裁判のやり直しを早期に認めるよう求めて全国各地から寄せられた署名と請願書を裁判所に提出しました。

袴田巌さん(85)は、昭和41年に今の静岡市清水区で一家4人が殺害された事件で死刑が確定しましたが、無実を訴えて再審を申し立て、去年12月に最高裁判所がさらに審理を尽くすよう決定したことを受けて、現在は東京高等裁判所で裁判所と弁護士、検察の3者による協議が行われています。

姉のひで子さんと厳さんを支援する団体の人たちは20日、東京高裁を訪れ、全国各地から寄せられた7100筆の署名と、早期の再審開始を求める請願書を提出しました。

この事件では、袴田さんの逮捕から1年後に血痕が付いた衣類が現場付近のみそタンクから見つかり、袴田さんが犯行時に着ていたものだとされましたが、弁護団は1年以上、みそに漬かった衣類の赤みは消えるはずで、ねつ造された証拠だと主張しています。

3者協議で弁護団は先月、新たな専門家の鑑定結果を提出していて、検察は来年2月末までに反論を行う予定です。

姉のひで子さんは「巌に自由を与えてくださいと裁判所にお願いしました。結果はどうなるか分かりませんが、再審開始を心より望んでいます」と話しています。