ファイザーワクチンの追加接種 オミクロン株にも効果 WHO見解

WHO=世界保健機関は新型コロナウイルスの変異ウイルスのオミクロン株について、ファイザーのワクチンを追加接種することでデルタ株に対する効果と同じ程度の効果があるとする見解を示しました。

これはWHOが18日に公表した加盟国向けの資料で明らかにしました。

この中で、イギリスから得た初期的なデータだとしたうえで、ファイザーやアストラゼネカのワクチンを2回接種していても、オミクロン株による重症化などを防ぐ効果はデルタ株に対する効果と比べて著しく低いとしています。

一方でファイザーのワクチンを追加接種した場合、接種から2週間たつとデルタ株に対する効果と同じ程度、またはやや低い効果が見られるとしています。

WHOはファイザー以外のワクチンを追加接種した場合のオミクロン株に対する効果についても分析を進めています。

WHOによりますと、オミクロン株は今月16日現在で世界89か国で確認され、市中感染が起きている国では感染者数が1日半から3日で倍増しているということです。

WHOはこうした国では現在主流になっているデルタ株が今後オミクロン株に置き換わるという見通しを示し、引き続き警戒を呼びかけています。