オミクロン株 米軍基地関係者の夫婦2人感染確認 沖縄

沖縄県は、沖縄本島北部にあるアメリカ海兵隊基地に勤めている軍属のアメリカ人女性と日本人の夫の2人が、新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」に感染していることが確認されたと発表しました。

県によりますと、オミクロン株の感染が確認されたのは、本島北部にあるアメリカ海兵隊基地、キャンプハンセンに勤める軍属の50代のアメリカ人女性と60代の日本人の夫の2人です。

夫婦は基地の外に住んでいて、いずれも今月15日に県内の医療機関を受診し、新型コロナの感染が確認されていました。

症状は重くないということです。

また、2人はワクチンを2回接種していたということです。

県は、2人と濃厚接触の疑いがある60人程度について、速やかに検査を行うことにしています。

県内でオミクロン株の感染者が確認されたのは、合わせて3人となりました。

また17日、オミクロン株への感染が確認されたキャンプハンセンに勤める基地従業員の日本人男性の濃厚接触者9人について、県が検査を行った結果、1人がデルタ株ではない陽性者だったということで、県はゲノム解析を行うことにしています。

一方、キャンプハンセンでは最近、アメリカ本国から派遣された海兵隊員99人の新型コロナの感染が確認されていますが、県によりますとその数がさらに増えて、18日までの4日間に合わせて158人にのぼっているということです。

沖縄県 基地従業員を対象にPCR検査

17日、アメリカ海兵隊基地、キャンプハンセンに勤める基地従業員の50代の日本人男性のオミクロン株への感染が確認されたことから、この基地の日本人従業員や出入りする業者など600人余りを対象に18日から無料のPCR検査が行われています。

沖縄市に設けられたドライブスルー方式の検査会場に次々と車が入り、一時、100メートル以上の車の列ができていました。

そして、車に乗った従業員などが検査の担当者から窓越しに検査の説明を受けたあと、渡された容器に検体を入れ提出していました。

沖縄県ワクチン接種等戦略課の原和浩主査は「不安な人や症状がある人は早く検査を受けて、結果が出るまでは行動は控えていただくなど、注意をしてほしい」と話していました。