「解雇され再就職も難しい…」コロナ禍の生活困窮 相談相次ぐ

新型コロナウイルスの影響が長期化する中、失業や収入の減少で生活が苦しい人などからの相談に応じる電話相談が全国一斉に行われています。

この電話相談は、弁護士やNPOなどでつくる支援グループが全国およそ40か所で行っていて東京・文京区の労働組合の事務所でも相談が相次いでいます。

このうち30代の男性からは「正社員として働いていたが感染拡大の影響で去年、解雇され、1年ほど再就職が難しい状況が続いている。貯金を取り崩して生活していて精神的にも追い詰められている」という相談が寄せられました。

これに対して担当者は生活の再建を支援するNPOを紹介するなどしていました。

支援グループによりますと、新型コロナウイルスの影響が続く中、再就職が難しいことなどから失業の長期化が深刻となっていて、貯蓄がなくなるなど追い詰められる人が増えているということです。

電話相談にあたっている全労連の仲野智常任幹事は「再び感染の拡大が懸念されるなど先行きは不透明で、生活に困窮する人がさらに増えるおそれがある。どんなことでもいいので気軽に相談してほしい」と話していました。

電話相談は18日午後10時までで、番号は全国共通のフリーダイヤル、0120-157930です。