ニューヨーク オミクロン株拡大 ブロードウェイも休演相次ぐ

アメリカで新たな変異ウイルス、オミクロン株の拡大に警戒が高まる中、ニューヨーク市では感染者が急速に増加していて、ブロードウェイではミュージカルの休演が相次ぐなど影響が広がっています。市は自宅で検査できるキットを配布すると表明し、対策を強化しています。

アメリカ・ニューヨーク市では今月に入り新型コロナウイルスの感染者が急速に増え、16日の時点で1日に報告される感染者の数が1万人を超えました。

CDC=疾病対策センターはニューヨーク州やニュージャージー州では新たな変異ウイルス、オミクロン株が拡大しているとみていて、感染者に占めるオミクロン株の割合は、13%に上ると推定しています。

また、ウイルスの検査で陽性になる人の割合は7.5%と高い水準となっています。

こうした中、市内のウイルス検査所などでは順番待ちの長い列ができています。

検査を受けに来たという女性は「知り合いが感染したので検査を受けに来ました。感染拡大の波がきていると感じます」と話していました。

さらにブロードウェイでは人気ミュージカル「ハミルトン」や、クリスマスのショーなど複数の舞台で出演者の感染が確認され、休演が相次ぐなど影響が広がっています。

ニューヨークのデブラシオ市長は自宅でウイルスの検査ができるキットを50万個、マスクを100万枚準備し、来週以降、配布すると表明するなど、感染対策を強化しています。