3回目接種 間隔短縮の対象 高齢者施設入所者などに拡大

新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種について、厚生労働省は、2回目からの間隔を6か月に短縮できる対象を、一般の医療従事者や高齢者施設の入所者などに拡大しました。
接種券が間に合わない場合も受けられるということです。

3回目の接種について、厚生労働省は、これまで原則8か月以上としていた2回目からの間隔を、クラスターが発生した医療機関などに限って、6か月に短縮できるとしていました。

しかし、新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」の感染が相次いで確認される中、自治体や医師会などから接種の前倒しを求める声が上がり、厚生労働省は17日、6か月に短縮できる対象を拡大し自治体に通知しました。

新たに対象になるのは、医療従事者と高齢者施設の入所者や利用者、従業員などで、合わせておよそ1500万人と見られています。

接種には原則、接種券が必要ですが、自治体の発送作業が間に合わず、手元に届かない場合も、接種が受けられるようにするということです。

また、一般の高齢者についても、来年2月以降は、接種間隔を7か月に短縮します。

接種券は事前に届く見通しで、対象者はおよそ1700万人と見込まれています。

厚生労働省は当初、来年2月までに3700万回分のワクチンを自治体に配送する計画でしたが、今回の前倒しに伴い、国の在庫から500万回分を追加で配送することにしています。