「日本語で安心を」海外で暮らす日本人にオンライン医療相談

新型コロナの世界的な感染拡大が続く中、海外で暮らす日本人の健康への不安を和らげようと、神奈川県の医師らが、海外在住の日本人を対象にオンラインで医療相談を行っています。

オンラインの医療相談は、県内の医師などがUAE=アラブ首長国連邦のドバイと、ミャンマーで暮らす日本人を対象に、12月25日まで無料で実施しています。

17日は、医師がドバイに住む20代の女性の相談に応じ、体調を聞き取ったり、3回目のワクチン接種についてアドバイスしたりしていました。

女性は「体調が悪い時に、外国人の医師に英語で症状を詳しく伝えるのは難しいので、オンライン相談を利用しました。現地の薬の種類なども教えてもらえて心強かったです」と話していました。

オンラインの医療相談は、これまでに50件ほど実施し、内容は現地での病院や薬の選び方のほか、海外で新型コロナのワクチンを打った方がいいかどうかなど、多岐にわたるということです。

医師「日本語で相談 少しは安心してもらえるのでは」

丹羽崇医師は「新型コロナで、すぐに帰国することができない状況で、海外で暮らす人たちは、さまざまな不安を抱えている。オンラインでは、できることが限られているが、日本語で相談できるだけで、少しは安心してもらえるのではないか」と話していました。