群馬県知事 “政府は3回目接種前倒しを” 集団感染発生受け

群馬県内で新型コロナウイルスの感染者が相次いでいることを受けて、群馬県の山本知事は17日夕方、臨時の会見を開き「政府には感染が拡大している地域では3回目のワクチン接種で、より柔軟な対応を考えていただきたい」と述べ、改めてワクチン接種の前倒しを認めるよう求める考えを示しました。

群馬県は17日、新型コロナウイルスに新たに52人の感染していることが確認されたと発表しました。

これを受けて群馬県の山本知事は臨時の記者会見を開き、このうち30人はクラスターが発生していた同じ会社の2つの工場の従業員で、感染者は合わせて48人になったことや、ほかにも現在20人が検査を受けていることを明らかにしました。

スクリーニング検査をした7件は、いずれもデルタ株だったということで、このクラスターはオミクロン株の可能性は極めて低いとしています。

大規模なクラスターが発生したことを受けて山本知事は「クラスターの初期の段階で事業者に協力してもらいPCR検査を実施できていれば、感染の拡大を防ぐことができたのではないかと反省している。職場でのクラスターを早期に収束させるためには事業所の協力が必要で、感染が確認された場合には調査に協力してほしい」と述べ、県内の事業者に協力を求める通知を送ったことを明らかにしました。

そのうえで、県内の感染者数が全国的にも突出して多くなっていることを受けて、「政府には感染が拡大している地域での3回目のワクチン接種の前倒しにより柔軟な対応を考えていただきたい。群馬県の持っているモデルナの在庫を使い、できる範囲で前倒しさせてほしい」と述べ、政府に3回目のワクチン接種で柔軟な対応を求める考えを示しました。