財務省 決裁文書改ざん訴訟終結 自殺職員の妻が抗議文提出

財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した近畿財務局の男性職員の妻が起こした裁判を終わらせる手続きを被告の国が取ったことに対して、妻は17日、抗議文を財務省に提出しました。この中では「夫はまた国に殺されてしまった」と非難し、理由の説明を求めています。

森友学園に関する決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した近畿財務局の職員、赤木俊夫さん(当時54)の妻の雅子さんは「夫の死の真実が知りたい」として国に裁判を起こし、改ざんに関わった当事者に法廷で証言するよう訴えてきました。

これまで争う姿勢を示してきた国は15日、突然主張を一転させて請求を全面的に受け入れる「認諾」という手続きをとったため、裁判は証人尋問などが実現しないまま終わりました。

こうした国の対応について、雅子さんは17日、財務省に経緯や理由の説明を求めて強く抗議する文書を提出しました。

手書きの抗議文は「不意打ちであまりに酷いと思います。国は、これ以上裁判が進むと事実が明らかになっていくので真相を隠すために認諾をしたのでしょう。夫はまた国に殺されてしまったと思います。このまま夫の死の真相を知ることができなければ、また夫と同じように、自殺に追い込まれる公務員が出てくるでしょう」などとつづられています。

抗議文を提出したあと雅子さんは「認諾は不意打ちで憤りを感じています。財務省は抗議文への対応はこれから検討するとのことだったので、必ず返事をくださいと何度もお願いしました。大臣がおっしゃっていたように、真摯(しんし)に対応してほしいです」と話していました。

赤木雅子さんの抗議文(全文)

赤木雅子さんが手書きでつづった財務省への抗議文です。

「私の国に対する損害賠償の裁判は、国が認諾したことで終わりました。国が認諾したことについて、私は強く抗議します。ふざけるなと言いたいです。こんな形で終わってしまったことが悔しくて仕方ありません。この裁判は、夫がなぜ死んだのかを知るための裁判でした。でも、国の認諾によってもう知ることができません。そのようなことでは、またきっと夫と同じように自殺に追い込まれる公務員が出てくるでしょう。自分で何があったのか説明したがっていた夫も、とても悔しがっていると思います。国の認諾は、不意打ちですし、あまりに酷いと思います。裁判官も知りませんでした。国は、これ以上裁判が進むと事実が明らかになっていくので、真相を隠すために認諾をしたのでしょう。本当に酷いと思います。私は夫が国に殺されたと思っています。そして認諾によって夫はまた国に殺されてしまったと思います。夫は遺書で「最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ」と書いています。また認諾によってしっぽを切られたのだと思います。私も夫も国の認諾は絶対に許しません。国は夫が亡くなったことと認諾したことについて、私に謝罪すべきですし、認諾するようになった経緯や理由を説明すべきです。赤木雅子」