JR東日本 来春ダイヤ改正で運行本数大幅削減へ 利用客減少で

新型コロナウイルスによる鉄道の利用客の減少を受けて、JR東日本は来年春のダイヤ改正で新幹線や在来線の平日の運行を合わせて200本余り削減するほか、一部の列車については混雑が予想される時期に「臨時列車」を運行することなどを明らかにしました。運行本数の削減幅についてはJR東日本発足以来、最大になるとしています。

JR東日本が17日発表した来年春のダイヤ改正では、平日・休日とも列車本数の削減が行われ、このうち平日の場合、首都圏や東北などの運行エリア全体で、新幹線で25本、特急で15本、快速や普通列車で199本と、合わせて239本削減されることになりました。

山手線など首都圏の16の路線については、朝の通勤時間帯の運行本数を1時間当たり、1本から4本減らすということです。

一方、削減とは別に、新幹線や特急の合わせて50本については、混雑が予想される時期に運行する「臨時列車」として形態を変えることになりました。

今回のダイヤ改正についてJR東日本は、新型コロナの影響で出張や旅行などの需要が減り、鉄道の利用客が大きく減少していることを受けた措置だとしていて、運行本数の削減幅は34年前の昭和62年にJR東日本が発足して以来、最大になるとしています。

ダイヤ改正は来年3月12日に実施されます。

首都圏の私鉄も「運行本数の削減 終電の繰り上げ」

首都圏の私鉄各社や東京メトロも17日までに来年3月のダイヤ改正を発表し、新型コロナの影響による生活様式の変化を反映して、運行本数の削減や終電の繰り上げが相次いでいます。

このうち、東武鉄道や西武鉄道は朝のラッシュ時から夜にかけて運行本数を削減するほか、小田急電鉄と東京メトロ、東急電鉄は日中から夜間にかけて運行本数を削減します。

一方、小田急電鉄と東武鉄道は、一部の路線で終電の時間の繰り上げも実施します。