新宿に新たな献血ルーム コロナ影響で都内 採血が必要量下回る

新型コロナウイルスの影響で献血が必要量を下回る中、東京 新宿に、新たな献血ルームがオープンしました。

東京都赤十字センターによりますと、新型コロナの感染拡大の影響で、都内での採血が必要量を下回り、ほかの地域とやりくりするなどして賄っているということです。

そうした中、JR新宿駅から徒歩3分の距離のビルの1室に17日、新たに献血ルームがオープンしました。

採血のベッドは、名古屋市のセンターに次いで2番目に多い26床を備えています。

初日の17日は、事前に予約した人や通りかかった人が訪れ、体温や血圧などを確認したうえで、次々と献血していました。

センターでは、ベッドを使用するたびに消毒するほか、待合室では、人と人が正面に向き合わないように、いすを配置するなどの感染対策を徹底するほか、これまで献血に協力した人にメールやはがきを送ったり、職員が直接電話をかけたりして協力の呼びかけを強化しているということです。

これまでに600回以上献血しているという50代の会社員の男性は「病気の人を助けるため献血に来ました。新しいルームは広くてきれいで、ゆったりできていいと思う」と話していました。
新宿東口献血ルームの田角麻所長は「医療機関では血液の使用量がコロナ前の水準に回復してきている。より多くの人に協力してもらえるよう呼びかけていきたい」と話していました。