イギリス 新型コロナ 新規感染者8万人超に 2日連続で過去最多

イギリスでは新型コロナの変異ウイルスのオミクロン株の感染が広がる中、一日の新たな感染者が2日連続で過去最多となりました。ジョンソン首相は、外出制限などの厳しい規制は考えていないとしたうえでワクチンの追加接種を強く呼びかけました。

イギリスでは16日、新型コロナウイルスの新たな感染者がおよそ8万8000人と、これまでで最も多かった前の日をおよそ1万人上回り、2日連続で過去最多を更新しました。

また、変異ウイルスのオミクロン株には、これまでにおよそ1万1700人が感染していることが確認され、このうちロンドンでは、感染者のおよそ74%がオミクロン株とみられています。

イギリスでは、人口のおよそ38%にあたる2540万人余りが追加接種を済ませています。

ジョンソン首相は16日、外出制限などの厳しい規制は考えていないとしたうえで「とにかく追加接種を受けるのが日常を取り戻す最短の道だ」と述べ、追加接種を強く呼びかけました。

現時点では、入院患者は大きく増えていないものの、このままのペースで感染が拡大すれば医療体制や経済活動に影響が出かねず、イギリス政府は、軍なども投入して追加の接種を急いでいます。

G7保健相会合 “世界の公衆衛生に最大の脅威”

G7=主要7か国の保健相会合が16日、オンライン形式で開かれ、変異ウイルスのオミクロン株について「今の世界の公衆衛生にとって最大の脅威だとみなすべきだ」とする共同声明を発表しました。

各国がデータを監視して共有することや、ワクチンや治療に、公平にアクセスできるようにすることが必要で、追加接種や定期的な検査の重要性も増しているとしています。