東京都 デジタル化で患者支援強化 酸素値自動送信の端末導入へ

新型コロナ対策で東京都は、デジタル化によって患者支援の強化や保健所の業務の効率化を進めることにしていて、年明けにも自宅療養者の血液中の酸素の値を自動で測って送信する腕時計型の端末を導入します。

ことし夏の第5波では自宅療養中に体調が急変して亡くなる人が相次いだほか、保健所の業務が急増して陽性者への最初の連絡までに時間がかかるなどして、患者への支援の強化や保健所の業務の効率化が課題となりました。

このため東京都はデジタル化による課題への対応を進めていて、自宅療養者への対応として早ければ年明けから、血液中の酸素の値を測る腕時計型の端末100個を導入します。

患者が端末を装着すると自動で測ったデータを保健所の端末に送信するということで、体調の急変を速やかに把握できます。

16日は小池知事が東京 小平市にある都の保健所で、こうした取り組みについて説明を受けました。

都は保健所の業務の効率化を進めるため、寄せられた電話相談の内容を自動で文字にして記録し、共有できるシステムなどの導入も本格化させることにしています。
視察のあと、小池知事は記者団に「デジタル化を進めて職員の仕事の効率性や確実性を確保することで、都民の命と健康を守ることができる」と述べました。