富士通 全日本実業団駅伝の優勝旗紛失か “新年大会渡せなく”

ことしの元日に行われた「全日本実業団駅伝」で優勝した富士通が、大会の優勝旗を紛失した可能性があるとして主催者に謝罪しました。主催者は新年の大会には新たな優勝旗が間に合わないとしていて、出場チームには優勝旗を渡せないと伝える方針です。

男子駅伝の実業団日本一を決める「全日本実業団駅伝」は1957年に始まり、現在は元日恒例のレースとして群馬県で行われていて、ことしは富士通が12年ぶり3回目の優勝を果たしました。

富士通はこの大会で授与された優勝旗を東京 港区にある本社で保管していましたが、紛失した可能性があることを明らかにしました。

働き方見直しでフロア移動の際に紛失か

富士通によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大によるテレワークでの働き方の見直しによる一環でフロアの移動を行った際に、複数回にわたって廃棄物の処分を行っていて、この過程で優勝旗を紛失した可能性があるということです。

先月下旬に会社の担当者が優勝旗を返還する準備を進めようとしたところ、見つからず、紛失や盗難の可能性も含めて警察に相談したということです。

しかし、主催者に報告したのは優勝旗の所在がわからなくなってから10日ほどたったあとでした。

16日に富士通の平松浩樹常務が主催者の日本実業団陸上競技連合を訪れて謝罪したうえで、報道陣に対し「大変栄誉のあるものをお預かりしている意識が十分でなかったのが原因だ。このたびは誠に申し訳ありませんでした」と話しました。

富士通は歴代の優勝チームに直接謝罪するとしています。

一方、来月の大会については「すべての責任は選手でなく会社にある」として、選手の出場辞退は考えていないとしています。

「新たに作ろうと思うと3~4か月はかかる」

日本実業団陸上競技連合はNHKの取材に対し「新たに優勝旗を作ろうと思ったら3か月か4か月はかかるので、参加チームには新年の大会は渡せないと伝えるつもりだ」と話しています。