リトアニア 中国駐在の外交官ら帰国させる 台湾めぐり関係悪化

バルト3国の1つ、リトアニアは、台湾の出先機関の開設をめぐって中国との関係が悪化していて、これまでに北京に駐在していた外交官やその家族をすべて帰国させました。

リトアニアでは先月「台湾」の名を冠した台湾の出先機関が開設され、これに対して中国がリトアニアとの外交関係を格下げするなど強く反発しています。

リトアニア外務省は15日、ホームページで中国にいる外交使節団のトップを協議のため帰国させたことを明らかにし、「当面、遠隔で業務を続ける」と発表しました。

さらにEU=ヨーロッパ連合の報道官は「すべてのリトアニアの外交スタッフとその家族は15日朝に北京を離れた。彼らの任務とスタッフにとって何が最善か、リトアニアみずからが決めたことだ」と述べました。

これについてリトアニア外務省はNHKの取材に対し「外交官らは法的地位が不確実なため帰国せざるをえなかった」と説明しています。

また、中国がリトアニアの外交官を今後も受け入れるのかどうかについては「まだ決定がなされていない」としています。

リトアニアでは今月に入ったころから中国への輸出品が中国側の税関手続きで認められない事態も起きていて、EUに対して対応を求めています。

台湾「引き続きリトアニアと共にある」

台湾外交部は「中国政府による外交や経済の脅しが続いても台湾との関係を発展させるというリトアニア政府の立場と意志が揺るがないことに最も高い敬意を表す。台湾は引き続きリトアニアと共にあると、重ねて表明する」というコメントを発表しました。