東都大学野球 来年春大分で開幕戦 競技人口拡大へ初の地方開催

多くのプロ野球選手を輩出している東都大学野球が、競技人口の拡大につなげようと来年春のリーグ戦の開幕戦を初の地方開催となる大分県で行うと発表しました。

「実力の東都」の呼び名で知られる東都大学野球は、1部から4部に分かれてリーグ戦を戦っていて、ヤクルトの高津臣吾監督や日本代表の主軸を務めたオリックスの吉田正尚選手など多くのプロ野球選手を輩出しています。

リーグを運営する東都大学野球連盟と大分県などは都内で会見を開き、大学野球の魅力を知ってもらうことで競技人口の拡大につなげようと来年春のリーグ戦の開幕戦を初の地方開催となる大分県で行うと発表しました。

東都の1部はこれまで神宮球場を使用していましたが、開幕戦は大分市の別大興産スタジアムで来年の4月2日に行われます。

連盟は、大分県が野球が盛んな土地柄で障害者スポーツにも力を入れていることから、連盟が目指す野球を通じた共生社会の取り組みを深めることができるとしています。

また、1部の6大学は開幕戦に合わせて大分県内の高校の野球部と一緒に練習を行い、技術指導を行うことも検討しています。

国学院大のキャプテンで大分商業出身の古江空知選手は「東都リーグを多くの人に知ってもらえるチャンスだと思う。大分県出身なのでうれしいしいい結果を残せるように頑張りたい」と話していました。

東都大学野球とは

東都大学野球連盟によりますと、昭和6年に前身の五大学野球連盟が発足し、リーグ戦が始まりました。

そのよくとしから神宮球場を使用するようになりました。

そして、昭和10年に東都大学野球連盟となり、今シーズンは21の大学が加盟して1部から4部まで分かれてリーグ戦が行われました。

新型コロナウイルスの影響が出るまではリーグ戦が終わると各部の最下位とその下の部の首位の大学が入れ替え戦を行い、順位争いが激しいことから「実力の東都」の呼び名で知られています。

プロ野球にも多くの選手を輩出していて、広島と大リーグでプレーし日米通算で200勝を達成した黒田博樹さん(専修大)や、2000本安打を達成した大分出身の野村謙二郎さん(駒澤大)などの名選手がいます。

また今シーズン、チームを日本一に導いたヤクルトの高津臣吾監督(亜細亜大)や、ロッテの井口資仁監督(青山学院大)など指導者も多く輩出しています。

さらに現役選手では、東京オリンピックで日本代表の金メダル獲得に貢献したオリックスの吉田正尚選手(青山学院大)や、DeNAの山崎康晃投手(亜細亜大)、それに大リーグ、レッドソックスの沢村拓一投手(中央大)が東都リーグの出身者です。

野球の競技人口は減少傾向

人口減少や他のスポーツの台頭もあり野球の競技人口は年々、減少傾向にあります。

高野連=日本高校野球連盟によりますと、高校の硬式野球部員数は今年度は13万4282人で昨年度と比べて3772人少なくなっていて、7年前の平成26年度の17万312人をピークに7年連続で減少しています。

続いて中学校の軟式野球部についてです。

日本中学校体育連盟によりますと、令和元年度の中学校の軟式野球部員は16万4173人で10年前の平成21年度の30万7053人から4割以上少なくなっています。

そして、スポーツ少年団に在籍する小学生の団員数です。

日本スポーツ協会によりますと、令和2年度の軟式野球の団員数は11万3355人で10年前の平成22年度の17万4493人から大きく減少しています。

このように競技人口が減少傾向にある中、すそ野の拡大が課題となっています。