米 新型コロナ 死者の累計80万人超に オミクロン株警戒強まる

アメリカで14日、新型コロナウイルスに感染して死亡した人の累計が80万人を超えました。
また、新たな感染者に占める変異ウイルスのオミクロン株の割合が全米で3%を占めると推定されていて、カリフォルニア州が屋内でのマスク着用を再び義務化するなど感染拡大への警戒が強まっています。

ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、14日にアメリカで新型コロナウイルスに感染して死亡した人の累計が80万人を超えました。

死者の数は、ことし10月初めに70万人を超えていて、そこから2か月余りで、さらに10万人が亡くなったことになります。

アメリカ議会では、ペロシ下院議長らが死者を悼む黙とうをささげました。

アメリカでは新型コロナの感染拡大が深刻になっていて、CDC=疾病対策センターによりますと、1日当たりの感染者数は11日の時点の1週間平均で、およそ11万7000人に上っています。

現在の感染者に占める新たな変異ウイルス、オミクロン株の割合は、CDCの最新の分析で、全米ではおよそ3%、東部ニューヨーク州やニュージャージー州では13%に上ると推定されています。

オミクロン株の拡大を受けて、15日から西部カリフォルニア州が屋内でのマスクの着用を再び義務化するなど厳しい対策に踏み切る州も出ていて、警戒が強まっています。

バイデン大統領が声明 ワクチン接種改めて呼びかけ

これについてアメリカのバイデン大統領は声明を発表し「私たちは亡くなった一人ひとりと彼らが生きた人生を記憶にとどめ、祈りをささげる」と追悼の意を示しました。

そのうえで「行動を起こさなければならない。亡くなった人々に敬意を示し、国を安全に保ち、自分自身や周りの人を守るため、愛国的な義務を果たしてほしい。今こそ行動すべきときだ」と述べ、ワクチンの接種を改めて呼びかけました。