オーストラリア 日本人の入国規制緩和 1年9か月ぶりに入国再開

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためとして、外国人の入国を原則として禁止してきたオーストラリアで、ワクチンの接種などを条件に、日本人の入国規制が緩和され、観光客や留学生の入国がおよそ1年9か月ぶりに再開されました。

オーストラリアは、去年3月から外国人の入国を原則禁止してきましたが、国内でワクチン接種が進んだことから入国規制の緩和を進めています。

15日は日本と韓国からの渡航者を対象に、ワクチンの接種が完了していることなどを条件に入国が再開されました。

シドニー空港には15日朝、羽田空港からのフライトが到着し、日本からの観光客や留学生が次々と降り立ちました。

留学のために入国した24歳の女性は「このチャンスに入国するしかないと思い渡航しました。2年間待っていたのでうれしいです」と話していました。

また、25歳の会社員の女性は「オーストラリア人の彼の家族に初めて会うことや海に行くことが楽しみです」と話していました。

オーストラリアでは、新型コロナの感染者数が再び増加する傾向にありますが、政府はコロナとの共存を打ち出していて、今のところ入国規制などの緩和を続ける方針を変えていません。

ただ変異ウイルス、オミクロン株への警戒が強まる中、州によって期間は異なるものの入国者には隔離が義務づけられています。