WHO「オミクロン株感染拡大 デルタ株上回るペースか」

WHO=世界保健機関は、新型コロナウイルスのオミクロン株について「市中感染が起きている地域では、デルタ株を上回るペースで感染が拡大するとみられる」という見通しを示しました。一方、オミクロン株の重症化リスクについては、デルタ株よりも低い可能性があるとしたものの、判断には追加のデータが必要だと慎重な姿勢を示しています。

WHOは12日、公表した資料で「デルタ株の感染が拡大している例えばイギリスで、オミクロン株はデルタ株よりも速く、感染が拡大しているようだ」という見解を示しました。

その上で「デルタ株の市中感染が起きている地域で、オミクロン株の感染拡大のペースは、デルタ株を上回るとみられる」と分析し、今後、デルタ株がオミクロン株に置き換わる可能性を指摘しました。

一方、オミクロン株の重症化リスクについては、「ヨーロッパで報告された範囲では軽症か無症状だ」と指摘し、デルタ株よりも低い可能性があるとしたものの、判断には追加のデータが必要だと慎重な姿勢を示しています。