あしなが学生募金 2年ぶりに全国で再開 街頭で学生ら呼びかけ

病気や災害で親を亡くした子どもたちへの奨学金を募る「あしなが学生募金」が、新型コロナの感染拡大の影響で2年ぶりに全国で再開され、群馬県高崎市でも12日、大学生などが募金活動を行いました。

「あしなが学生募金」は、およそ50年前から春と秋に全国の街頭で募金を呼びかけてきましたが、新型コロナの感染拡大を受けておととし10月を最後に活動を中止していました。

2年ぶりに11日と12日に全国12都市で活動が行われ、このうち高崎市では12日、大学生と専門学校生19人がJR高崎駅前の広場に立ち「ご協力よろしくお願いします」などと募金を呼びかけると、募金箱にお金を入れる人たちの姿が次々と見られました。

あしなが育英会によりますと、ことし10月と11月に行ったアンケート調査では、支援を受けている子どもの保護者から「コロナの影響で職を失い、金銭的に厳しくなった」という声や「孤立してしまい精神的にもつらい」といった切実な声が寄せられたということです。

募金活動をした大学3年生の山田光花莉さんは「2年ぶりに街頭に立ち、活動ができてよかったです。『去年の分です』と言いながら募金をしてくれた人もいたので、感謝の気持ちでいっぱいです」と話していました。