あしなが学生募金 2年ぶりに街頭活動再開 学生ら協力呼びかけ

病気や災害などで親を亡くした子どもたちへの奨学金を募る「あしなが学生募金」が、新型コロナの感染拡大以来2年ぶりに再開され、大学生らが街頭に立ち、募金への協力を呼びかけました。

「あしなが学生募金」は、おととし10月を最後に活動を中止していましたが、感染状況が落ち着いていることを踏まえ、11日か12日、全国12都市で街頭募金を再開します。

このうち、東京の新宿駅前では大学生らが募金箱を両手に持ちながら「子どもたちが進学や将来の夢を諦めないよう支援をお願いします」と、通りかかった人たちに呼びかけました。
学生募金を行ったあしなが育英会によりますと、奨学金を利用する高校生の保護者2600人余りのうち、ことし9月時点で収入がゼロだったという人は全体の27%に上っていて、親を亡くした子どもたちの家庭は、コロナ禍でますます厳しい状況に置かれているということです。

募金した千葉県の60代の女性は「新型コロナの影響でどの家庭も大変ですが、自分の募金で少しでも子どもたちを支えられたらうれしいです」と話していました。