福島第一原発 処理水放出に向け工事開始 東京電力

福島第一原子力発電所で増えるトリチウムなど放射性物質を含む処理水の放出に向けて東京電力は、海に流す前に、トリチウムの濃度を測るために処理水をためる施設の工事を始めました。

福島第一原発の汚染水を処理したあとに残る処理水について東京電力は、国の方針に従って新たに作る海底トンネルを通して原発の1キロほど沖合から放出する計画を示しています。

処理水は、海に流す前にトリチウムの濃度を測る計画で、東京電力は10日、測定のために処理水をためる「立て坑」という地下10数メートルに及ぶ施設の工事に入り、5号機と6号機の岸壁付近に、重機や機材を運び込みました。

東京電力は周囲に壁を作って土砂が崩れないようにしたうえで掘削作業を始める予定です。

国は処理水の放出について基準を下回る濃度に薄めたうえで、2023年春をめどに実施する方針で東京電力は今後、具体的な計画について原子力規制委員会に申請し、審査が通ったあと、立て坑や海底トンネルの本格的な建設に着手するとしています。