新規感染者全員に遺伝子解析実施へ オミクロン株か調査 岩手

新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染確認が国内でも相次ぐ中、岩手県は今後、新型コロナへの感染が確認された人、全員にオミクロン株かどうか調べる遺伝子解析を行うことを決めました。デルタ株などではなかった場合、解析が終わるまで4日から5日程度、専用の病床に入院してもらう方針です。

オミクロン株を巡って国は空港などでの検疫を強化するとともに、市中感染を防ぐため自治体に対しても検査態勢の強化などを求めています。

これを受けて岩手県は今後、県内で新型コロナの感染が確認された人には原則、オミクロン株かどうか調べる遺伝子解析を行うことを決めました。

一方でデルタ株などすでに知られている変異ウイルスかどうか調べるスクリーニング検査も並行して行うということです。

スクリーニング検査は数時間で結果が分かりますが遺伝子解析は結果が出るまで4日から5日程度かかるということで、県はスクリーニング検査で変異株の種類を特定できなかった人は遺伝子解析の結果が出るまで、室内の空気が外に漏れない感染症専用の個室病床に入院してもらうことにしています。

またオミクロン株が疑われる人との濃厚接触者も自宅待機ではなく、県が借り上げた宿泊施設で健康観察を行う方針です。

岩手県は「検査態勢を強化して市中感染につながらないよう努めていきたい」と話しています。