大分 臼杵市議会 議員がマスクを着用せずに質問 認めず

大分県の臼杵市議会で、議員がマスクを着用しないで質問を行うことを認めるよう求めましたが、市議会は感染防止対策のためマスク着用を申し合わせているとして認めませんでした。

大分県の臼杵市議会は、新型コロナウイルスの感染拡大以降、本会議場や委員会室では感染防止対策としてマスクを着用することなどを議会運営委員会で申し合わせています。

一方で、無所属の若林純一議員は「マスクは体に悪影響を及ぼす可能性がある」などとして、マスクを着用しないで議会で発言することを認めるよう求めています。

若林議員は、9日の本会議にもマスクを着用しないで出席したため、議長が着用を促したうえで退席するよう求めましたが、応じませんでした。

このため議会運営委員会で協議した結果、9日の最後に予定していた若林議員の一般質問は認めないことになり、ほかの議員の質疑を終えたところで、本会議は終わりました。

匹田郁議長は「遺憾であり残念だ。同じ議会の仲間ではあるが、彼の行動に対して議会としても譲れないところがあることを理解してほしい」と述べました。

一方、若林議員は「もう少し議論をしてほしかった。議員活動が制限されても、意味を見いだせないマスクはできない。私の行動で世の中に一石は投じられたと思う」と述べました。