突然死減らすAED使用 “実践的訓練が重要” フォーラムで報告

突然心臓が止まった人へのAEDを使った救命について考えるフォーラムが東京都内で開かれ、心停止が起きることを想定した実践的な訓練の重要性が指摘されました。

このフォーラムは、国内におよそ60万台設置されているAEDを有効に活用して、年間7万人以上に上る心臓突然死を減らそうと日本AED財団が開きました。

この中で、宮崎市内の小学校の養護教諭は、学校で教師たちが心停止が起きた場面を想定し、役割などを確認する実践的な訓練を行っていたため、去年、教室で児童が倒れた際にAEDを使って救命できたと報告しました。

また、神奈川県鎌倉市の中学校でことし5月、休日の部活動中に突然倒れた教師を、生徒たちがAEDを活用して救命した事例も報告され、校長は「保健の授業で生徒たちが心肺蘇生や、AEDの実習を行っていたことが救命につながった」と、学校での救命実習の重要性を指摘しました。

このほか、スポーツの試合の観客席で誰かが倒れた時にエリアごとにボランティアを決め、いち早くAEDを届ける新たな取り組みなどが紹介されました。

日本AED財団の三田村秀雄理事長は「AEDは1分使用が遅れるごとに10%ずつ助かる確率が下がるので、反射的に動けるように訓練も含めて準備しておくことが大事だ」と話しています。