ベラルーシとEU 移民問題めぐり互いに「制裁措置」 対立深まる

旧ソビエトのベラルーシが、中東などから移民や難民を意図的に集め、不法に越境させようとしているとしてEU=ヨーロッパ連合などが追加制裁を科したことに対し、ロシアの後ろ盾も得ているベラルーシのルカシェンコ政権は、対抗措置を発表するなど、対立が深まっています。

ベラルーシと、EUの加盟国であるポーランドとの国境付近には、中東などから来たとみられる移民や難民が集まっていて、寒さの中で厳しい生活を続けています。

EUは、ベラルーシのルカシェンコ政権が意図的にこうした人たちを集め、EU側に不法に越境させようとしているとして、今月2日にアメリカなどとともに、ベラルーシの政府高官や団体に対し、資産凍結などの追加制裁を科したと発表しました。

これに対し、ベラルーシのゴロフチェンコ首相は5日に「経済戦争などが仕掛けられるのであれば、応えないわけにはいかない」と述べ、ベラルーシ外務省は、制裁を行った国に対し商品の輸入を禁止するなどの対抗措置を行うと明らかにしました。

また、ロシアのプーチン大統領は5日、「国際赤十字・赤新月社連盟」との会談の中で「この状況を政治問題化すべきでない。ベラルーシ当局は、移民などが祖国に自主的に戻るように説得するなど最善を尽くしている」と述べベラルーシ側を擁護しました。

ルカシェンコ大統領は、ロシアが7年前に併合したクリミアについて先月「法的にもロシアのものになった」と承認するような発言を行うなど、ロシアといっそう連携を強めることで欧米側との対立が深まっています。