NYダウ ことし最大の値上がり オミクロンへの警戒感和らぐ

週明け6日のニューヨーク株式市場は、新たな変異ウイルス、オミクロン株が世界経済に及ぼす影響への警戒感が和らいで買い注文が膨らみ、ダウ平均株価は終値でことし最大の値上がり幅となりました。

6日のニューヨーク株式市場は、前日にアメリカ政府の首席医療顧問を務めるファウチ博士がテレビ局のインタビューに対し、オミクロン株について「これまでのところ重症化の度合いはそれほど高くないようだ」と述べたことなどから、オミクロン株が世界経済に及ぼす影響への警戒感が和らぎ、買い注文が膨らみました。

このため、ダウ平均株価の終値は先週末に比べて646ドル95セント高い、3万5227ドル3セントと、終値としてことし最大の値上がり幅となりました。

IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も上昇しました。

また、6日のニューヨーク原油市場ではオミクロン株の感染拡大で原油の需要が落ち込むことへの警戒感が和らぎ、原油価格の国際的な指標となるWTIの先物価格は一時、1バレル=70ドル台まで値上がりしました。

市場関係者は「オミクロン株の感染拡大によって経済活動が制限され、景気の回復が鈍ることへの警戒感が和らいだ。ただ、オミクロン株の情報で株価が大きく変動する不安定な値動きが続いていて、先行きは不透明だ」と話しています。