鹿児島 十島村の悪石島で震度3 地震相次ぎ 注意呼びかけ

5日午後10時34分ごろ、鹿児島県で震度3の揺れを観測する地震がありました。津波はありませんでした。

この地震で震度3の揺れを鹿児島県十島村の悪石島で、震度1の揺れを十島村の小宝島で観測しました。

気象庁の観測によりますと、震源地はトカラ列島近海で震源の深さは10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは3.3と推定されています。

体に揺れを感じる地震 4日から計128回に(5日23:30時点)

トカラ列島近海では4日から地震が相次いでいて、気象庁が注意を呼びかけています。

体に揺れを感じる地震は4日は49回、5日も午後11時半までに79回観測され、あわせて128回にのぼっています。

トカラ列島近海の地震活動

気象庁によりますと、トカラ列島近海では、これまでも群発化した地震活動が繰り返し確認されています。

21年前の2000年(平成12年)10月には、マグニチュード5.9の地震が起きて悪石島で震度5強の揺れを観測するなど、強い揺れを伴う地震が相次ぎ、悪石島では、水道管や建物の壁が破損するなどの被害もありました。

また、ことし4月にも活動が活発になり、4月9日から30日までに震度1以上を観測した地震は、合わせて265回にのぼったということです。

気象庁は今後、数日間程度は強い揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。

専門家「たびたび活発化の領域」

4日から続く鹿児島県のトカラ列島近海を震源とする地震について、研究者は「これまでもたびたび地震の活発化がみられる領域だ」として、当分の間、注意が必要だと話しています。

南西諸島北部の地震活動に詳しい鹿児島大学南西島弧地震火山観測所の仲谷幸浩特任助教は、4日から続くトカラ列島近海を震源とする地震について、「これまでもたびたび地震活動の活発化がみられている領域で、ことし4月に群発化した際と発生頻度、震源分布の点でも類似しているとみられる」と話しています。

4月に続いた地震は、陸側のプレートの地殻内で発生したとみられ、東日本大震災をもたらした巨大地震のようなプレート境界型の地震とは異なると考えられています。

仲谷特任助教は、「群発地震は、活動が盛んになったり衰えたりすることを繰り返す特徴があるので、今後も当分の間、地震活動に注意して強い揺れの際には身の安全を確保してほしい」と話しています。

そのうえで、南海トラフの巨大地震との関連については、「巨大地震の震源域として想定されるプレートの境界は、今回の震源域よりもさらに深く離れた場所にあり、一連の地震は規模も小さいことから関連はないと考えられる」と話しています。