政府 途上国のワクチン接種 国際的な枠組み通じ支援強化へ

新型コロナの新たな変異ウイルスの感染拡大は、アフリカなどの途上国のワクチン接種の遅れが温床になっているという指摘を踏まえ、政府はワクチンを分配する国際的な枠組みを通じて支援を強化することにしています。

新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の世界的な感染拡大をめぐっては、国連などがアフリカ地域をはじめとした途上国でのワクチン接種の遅れが温床になっているとして支援を急ぐよう呼びかけています。

これについて林外務大臣は先週の記者会見で「日本国内で感染が収束したとしても世界のどこかにウイルスが残っていればリスクは消えず世界的な感染拡大防止の取り組みが不可欠だ」と述べました。

政府はワクチンを分配する国際的な枠組み「COVAXファシリティ」に10億ドルの支援を表明し6000万回分をめどにワクチンを供給するとしていて、先月までに半数の3000万回分を供与しています。

今後は途上国にワクチンが早く行き届くよう残りの半数の供与を加速させ支援を強化することにしています。