ワクチン接種後の「心筋炎」などは “重大な副反応” 厚労省

モデルナとファイザーの新型コロナウイルスワクチンについて、若い男性でごくまれに心臓の筋肉に炎症が起きる「心筋炎」などが起きていることから厚生労働省は重大な副反応として注意を呼びかけるとともに、医療機関に報告を求めることを決めました。

海外では、モデルナのワクチンを接種した若い男性で、心臓の筋肉や膜に炎症が起きる「心筋炎」や「心膜炎」と見られる症状がごくまれに報告され、厚生労働省は10代と20代の男性にはリスクを伝えるよう自治体に求めています。

厚生労働省によりますと、国内でも先月14日までに、男性100万人当たりモデルナでは10代で81.79人、20代で48.76人、ファイザーでも10代で15.66人、20代で13.32人で、心筋炎や心膜炎の疑いがある症状が報告されたということです。

厚生労働省は3日、専門家部会を開いて、モデルナとファイザーのワクチンについて、それぞれの添付文書に心筋炎と心膜炎を「重大な副反応」として明記し、注意を呼びかけることを提案しました。

さらに、医療機関に対しても、接種をした人で28日以内に心筋炎などが見られた場合は、法律に基づいて詳しく報告を求めるとしています。

提案は部会で了承され、厚生労働省は近く自治体に通知することにしています。