小林化工 医薬品の製造販売から撤退へ

去年、水虫など真菌症の治療薬に睡眠導入剤の成分が混入した問題が発覚した福井県あわら市の医薬品メーカー「小林化工」は、ジェネリック医薬品大手の「サワイグループホールディングス」に医薬品の製造工場などの設備を譲り渡すことで合意したと発表しました。
小林化工は、医薬品の製造・販売から撤退することになります。

小林化工は、製造・販売した水虫など真菌症の治療薬に、睡眠導入剤の成分が混入した問題が去年、発覚し、再発防止に向けた体制構築のため、医薬品の製造や販売の停止が続いています。

小林化工は3日に会見を開き、医薬品の製造工場などを大阪市に本社があるジェネリック医薬品大手のサワイグループホールディングスに譲り渡すことで合意したと発表しました。

工場で働く600人余りの社員のうち、生産部門や品質部門などのおよそ500人は、本人の意向を確認したうえで譲渡先の会社に移籍するということです。

譲渡のあと、小林化工は医薬品の製造や販売から撤退し、市場に残っている問題の製品の自主回収や健康被害を受けた患者への補償などを続けることになります。

会見で、小林化工の田中宏明社長は「従業員の雇用の最大化と品質の確かな医薬品の早期の供給を果たすため、今回の決断に至った」と述べました。

両社は来年3月末に譲渡手続きの完了を目指すということです。