取材情報を放送目的外使用 NHK報道局副部長と記者を懲戒処分に

東京の旅行会社が雇用調整助成金を不正に受給した疑いがある問題に関連して、NHKは、記者が取材で得た資料を会社の調査委員会に提供したのは、取材情報は放送目的以外に使用しないことを原則とするNHK放送ガイドラインに照らして不適切な対応だと判断し、報道局の副部長と記者を出勤停止の懲戒処分にすることを決めました。

東京の旅行会社「ワールド航空サービス」が雇用調整助成金を不正に受給した疑いがある問題に関連して、NHK報道局社会部の30代の記者は、先月、会社が設置した調査委員会の委員長から依頼され、情報提供者の同意を得て取材源を秘匿したうえで資料の一部を提供しました。

また40代の副部長は、記者に資料の提供を認める一方、上司には報告しませんでした。

2人の行為についてNHKは、取材情報は放送目的以外に使用しないことを原則とするNHK放送ガイドラインに照らして不適切な対応だと判断し、副部長を出勤停止5日、記者を出勤停止3日の懲戒処分にすることを決めました。

また2人の上司の部長と専任部長を厳重注意としました。

NHKは「取材資料の取り扱いで不適切な対応があったことについて関係者、視聴者の皆さまにおわびいたします。研修の徹底など再発防止に取り組み信頼の回復に努めてまいります」とコメントしています。