3回目接種 神奈川 藤沢の大学 職域接種は実施しない方向で検討

新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種をめぐり、神奈川県藤沢市内の大学は、3回目の接種の時期が入試や卒業式と重なることなどから、職域接種を行わないことを検討しています。

神奈川県藤沢市の湘南工科大学ではことし6月、大学生や職員らを対象に新型コロナウイルスワクチンの職域接種を始め、8月上旬には学生の7割近いおよそ1500人が2回の接種を終えました。

3回目の接種は来年3月から4月ごろになる見通しですが、入試や卒業式などが続くため、職域接種のために職員らを配置するのは難しいとして、3回目の職域接種は実施しないことを検討しているということです。

職域接種を行わない場合、藤沢市に大学のスペースを貸し出し、集団接種の会場として活用してもらうよう市と協議を始めているとしています。

藤沢市によりますと、3回目の職域接種を行う市内の企業や大学は2回目に比べて減り、市の集団接種を利用する人が増える見通しで、会場の確保を急いでいるということです。

大学4年生の男子学生は「来年4月に就職なので、大学で職域接種できるようにしてほしいです」と話していました。

湘南工科大学の市村省一郎事務局長は「大学が最も忙しい時期と重なり実施は難しい状況だが、オミクロン株の流行の状況も注視していきたい」と話しています。