富士山「データに目立った変化なし」 山梨県で震度5弱 気象庁

気象庁の束田進也地震津波監視課長は午前8時40分から記者会見を開き、「今回の地震は北西や南東の方向に押される逆断層と呼ばれるタイプで、フィリピン海プレートの沈み込みに伴うものと考えられる」と述べました。

また、山梨県東部・富士五湖を震源とする地震が3日未明にも相次いだことについて触れ、「このような地震の起こり方が今までなかったわけではなく、それほど特徴的、特別とは考えていないが、いつ地震が起きてもいいよう日頃から準備してほしい」と呼びかけました。

そのうえで、「揺れの強かった地域では落石や崖崩れなどの危険性が高まっている可能性があるので今後の地震活動に十分注意が必要だ。今後、1週間程度は最大震度5弱程度の揺れを起こす地震に注意してほしい」と呼びかけました。

一方、今回の震源地から近い富士山については「火山活動に伴うと考えられる地震が起きている場所からは30キロから40キロほど離れている。火山に設置した地震計や地殻変動などのデータに目立った変化は無く、直接の関係は無いと考えている」と説明しました。

専門家「震源などから富士山の活動と直接関係ないとみられる」

山梨県の東部・富士五湖で地震が続いていることについて富士山の火山活動について調査・研究している富士山火山防災研究センターの吉本充宏センター長は「地震の震源付近は伊豆半島がのった海側のフィリピン海プレートと陸側のプレートがぶつかっているところで、過去も繰り返し地震が発生している場所だ。震源の場所などからみても今回の地震は、富士山の活動と直接の関係はないとみられる」と指摘しました。

また、富士山の火山活動が高まった際に確認される活動の一つとして、山頂の北東側の地下10キロから20キロで起きる「深部低周波地震」という規模のごく小さな地震が増えると考えられているということですが、地震の前後で観測データに変化はみられていないということです。

そのうえで吉本センター長は「富士山は活火山であることから、今後活動が変化する可能性もあるので、深部低周波地震をはじめ、地殻変動などの状況は確認していきたい」と話していました。