山梨県東部で震度5弱 津波なし

3日、山梨県東部・富士五湖を震源とする地震があり、山梨県大月市で震度5弱の揺れを観測したほか、関東甲信越の広い範囲や東海の各地で震度4から1の揺れを観測しました。

この地震による津波はありませんでした。

気象庁は今後1週間程度は同じような揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと3日午前6時37分ごろ、山梨県東部・富士五湖を震源とするマグニチュード4.8の地震が発生しました。

この地震で、▽震度5弱の強い揺れを山梨県大月市で、▽震度4を相模原市緑区、相模原市中央区、神奈川県厚木市、松田町で観測しました。

また▽震度3を群馬県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県の各地で観測しました。

このほか▽震度2や1を関東と長野県、静岡県、山梨県、岐阜県、新潟県、愛知県の各地で観測しました。

気象庁の観測によりますと震源地は山梨県東部・富士五湖で震源の深さは19キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.8と推定されています。

この地震による津波はありませんでした。

また、震源地から比較的近い富士山の観測データに特段の変化はないということです。

気象庁は今後1週間程度、特に2、3日は、今回と同程度の強い揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。

また、揺れの強かった地域では、落石や崖崩れの危険性が高まっている可能性があり、注意してください。

大月市のコンビニ 「ドーンと音が鳴るくらいの揺れ」

震度5弱を観測した大月市の大月駅前にあるローソン大月一丁目店のオーナーの男性は、「ドーンという音が鳴るくらいの揺れで建物自体がガタッと揺れたように感じた。揺れが大きくてびっくりした。店内にいた客からは『おぉー』という声があがっていたほどだった」と話していました。

棚から物が落ちたりするなどの被害はなかったということです。

山梨県で震度5弱は2012年以来

気象庁によりますと山梨県で震度5弱の揺れを観測したのは2012年1月28日に山梨県東部・富士五湖を震源とするマグニチュードは5.4の地震以来です。

このときは富士河口湖町などで震源5弱の強い揺れを観測したほか、神奈川県や静岡県で震度4を観測しました。

政府 官邸に情報連絡室を設置

この地震で政府は、午前6時39分に、総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、情報収集と警戒にあたっています。

首相 「状況把握し、対応していきたい」

岸田総理大臣は午前9時すぎ、総理大臣官邸に入る際、「それぞれの地域でいろいろな状況が報告されているので、きめ細かく状況を把握した上で政府の立場からやることがあれば対応していきたい」と述べました。

富士五湖を震源とする地震 相次ぐ

3日に入って、山梨県東部・富士五湖を震源とする体に揺れを感じる地震が相次いでいます。

▽午前6時37分に震度5弱を観測する地震の前は、
▽午前2時18分に震度4を観測する地震が、
▽5分後の午前2時23分に震度3を観測する地震がありました。

また、5日前の先月28日には震度1の揺れを観測する地震が発生していました。

専門家「1週間程度は地震が群発して起こる特徴」

今回の地震について地震のメカニズムに詳しい東京大学地震研究所の古村孝志教授は「今回の地震が起きた地域はフィリピン海プレートと呼ばれる海底の岩盤が陸の岩盤の下に沈み込んでいる影響で、地震活動が活発な地域だ」と述べました。

そのうえで、「9年前の2012年やそれ以前にも今回と同じような規模の地震が繰り返し起きている。数日から1週間程度は地震が群発して起こる特徴があり、今回も夜中から体に感じる地震が起きている。今後の地震活動に注意して備えてほしい」と話していました。

“過去繰り返し地震が発生した所 富士山の活動と直接関係ない”

山梨県の東部・富士五湖で地震が続いていることについて富士山の火山活動について調査・研究している富士山火山防災研究センターの吉本充宏センター長は「地震の震源付近は伊豆半島がのった海側のフィリピン海プレートと陸側のプレートがぶつかっているところで、過去も繰り返し地震が発生している場所だ。震源の場所などからみても今回の地震は、富士山の活動と直接の関係はないとみられる」と指摘しました。

また、富士山の火山活動が高まった際に確認される活動の一つとして、山頂の北東側の地下10キロから20キロで起きる「深部低周波地震」という規模のごく小さな地震が増えると考えられているということですが、地震の前後で観測データに変化はみられていないということです。

そのうえで、吉本センター長は「富士山は活火山であることから、今後、活動が変化する可能性もあるので、深部低周波地震をはじめ、地殻変動などの状況は確認していきたい」と話していました。