米議会 インフレめぐる論戦激化 記録的な物価上昇続く

記録的な物価上昇が続くアメリカでは、議会で野党側からバイデン政権による積極財政が需要を過剰に押し上げ、インフレを加速させたとする追及が相次ぎ、政権側が強く反論するなど、インフレをめぐる論戦が激しくなっています。

アメリカ議会下院は1日、財政政策を検証する公聴会を開き、イエレン財務長官に証言を求めました。

この中で野党 共和党からは、ことし3月に成立した家庭への現金給付を柱とする日本円で200兆円規模の経済対策をめぐって「景気の回復に対して火に油を注ぐ形となり、物価を上昇させた」などと、バイデン政権による積極財政が需要を過剰に押し上げ、インフレを加速させたとする追及が相次ぎました。

これに対してイエレン財務長官は「国民のポケットにお金を入れ、需要を高めたのは確かだが、小さな要因にすぎない」と述べ、インフレの最大の要因は新型コロナウイルスの影響によるサプライチェーン=供給網の混乱だと反論しました。

そのうえで、議会で審議が続く保育園の無償化などを盛り込んだ200兆円規模の歳出法案についても、女性の就業促進など社会に必要な政策だとして大型の財政出動の正当性を強調しました。

アメリカでは財政出動の在り方をめぐって長年、与野党の間で対立がありますが、インフレが長期化する中、その論戦が激しくなっています。