停電続く北海道 十勝地方 電柱倒れるなど100か所近く被害

暴風の影響で広い範囲で停電が続いている北海道の十勝地方では、倒木などで電柱が倒れたり、電線が切れたりする被害が少なくとも100か所近く確認されています。
北海道電力は復旧作業を進めていて、2日中の復旧を目指すとしています。

北海道電力によりますと午前11時半現在、道内では帯広市など十勝地方の7つの市町村のおよそ4190戸で停電が続いています。

北海道電力が復旧作業を進めていて、このうちおよそ930戸が停電している更別村では、電線に倒れかかった木を高所作業車を使って切る作業が行われていました。

北海道電力によりますと十勝地方では暴風の影響で電柱が倒れたり、電線が切れたりする被害が、少なくとも100か所近く確認されているということです。

北海道電力は各地で復旧作業を急ぎ、2日中の復旧を目指すとしています。

北海道 2人けが 住宅23棟で屋根はがれるなどの被害(午前10時)

午前10時現在、発達した低気圧による暴風などの影響で、道内ではこれまでに2人がけがをし、23棟の住宅で屋根がはがれるなどの被害が確認されています。

2日午前10時現在の道のまとめによりますと、30日からの暴風などの影響で、美唄市の40代の男性が強風にあおられて屋根から転落して骨を折る大けがをしたほか、留萌市の80代の男性が強風にあおられて転倒し、軽いけがをしました。

また、釧路市や根室市、それに岩見沢市など9つの市と町の合わせて23棟の住宅で強風で屋根や壁がはがれるなどの被害が確認されています。

このほか釧路市や陸別町など10の市と町で、小屋など住宅以外の建物の一部が壊れる被害が26棟で確認されています。

北海道 夕方まで暴風・高波 日本海側は猛吹雪に警戒を

発達中の低気圧の影響で道内では風が非常に強まっていて、札幌管区気象台は、2日夕方にかけて、日本海側と太平洋側では暴風や高波に警戒するとともに、日本海側では猛吹雪や吹きだまりによる交通への影響にも警戒するよう呼びかけています。

気象台によりますと、発達中の低気圧の影響で道内では風が非常に強まっていて、2日正午までの最大瞬間風速は
▽えりも岬で午前11時19分に37.8メートル、
▽増毛町で午前0時48分に30.3メートル、
▽利尻町沓形で午前0時34分に28.9メートルを観測しました。

2日夕方にかけて日本海側と太平洋側では引き続き風が強く海は大しけとなる見込みで、最大瞬間風速は
▽日本海側と太平洋側の陸上と海上で35メートル、
▽オホーツク海側の陸上で25メートル、海上で30メートルと予想されているほか、
波の高さも
▽日本海側と太平洋側で6メートルと予想されています。

また、日本海側では昼すぎにかけて雪も強まる見込みで、3日午前6時までの24時間に降る雪の量は、多いところで30センチと予想されています。

気象台は2日夕方にかけて、日本海側と太平洋側では暴風や高波に警戒するとともに、日本海側では猛吹雪や吹きだまりによる交通への影響にも警戒するよう呼びかけています。

電気が止まった住宅では

北海道の十勝地方の広い範囲で起きた1日夜の停電は、住民のくらしを直撃しました。

帯広市以平町に住む三浦直美さん(45)の自宅では、1日午後6時ごろから電気が止まったということです。

自宅ではふだんから薪ストーブを使っていて、暖をとることはできました。

しかし、自宅は高台にあり、水を電気でくみ上げているため、水道を使えない状態が続いていて炊事や洗面ができずに困っているといいます。

最も困ったのがスマートフォンの充電でした。

三浦さんには体調を崩している家族がいて離れた場所に暮らしているため、頻繁にやりとりする必要があります。

2日は市が設置した充電ステーションを訪れて利用しました。

一方、三浦さんは3年前の胆振東部地震の時にもブラックアウトを経験したことから、災害時への備えも進めていました。

1日夜は停電に備えて自作していたキャンドルを使って一夜を明かすことができました。

また、胆振東部地震で数日にわたって自宅のトイレが使えなくなった経験をふまえ、非常用の水を備蓄しておいたため、トイレも使うことができたということです。

三浦さんは「過去の地震の経験を踏まえて対策は進めていたが、生活用の水までは用意していなかったので、備蓄が必要だと感じた。これから停電が何日も続くと困るので、早く復旧してほしい」と話していました。