世界のネット利用者が急増 ロックダウンなどで需要高まる

インターネットを利用する人の数は世界で推計49億人に上り、新型コロナウイルスの感染拡大前に比べ急増したことが、国連の専門機関の調査でわかりました。

これは国連の専門機関、ITU=国際電気通信連合が明らかにしたものです。

それによりますとことし、2021年の世界のインターネットの利用者の数は推計49億人に上り、新型コロナウイルスの感染が拡大する前の2019年に比べ、およそ8億人増えました。

とくに感染が世界的に拡大した去年1年間の増加が顕著で、過去10年間で最も多かったということです。

これについて報告書は、新型コロナウイルスの影響で人の移動などを厳しく制限する「ロックダウン」などの措置がとられる中、自宅にいながら感染状況などの情報や生活に必要な物などを入手するために、ネットの需要が高まったことが要因だと分析しています。

一方で通信環境が悪くネットを十分に利用できない人が数億人いるほか、ネットを一度も利用したことがない人も推計29億人に上るということで、公平なネット利用に向けた取り組みが必要だとしています。