オミクロン株2例目 政府 ワクチン3回目接種の間隔見直しも検討

日本国内で2例目となる新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染者が確認され、政府は引き続き水際対策や国内の監視体制を強化するとともに、3回目のワクチン接種について必要に応じて2回目との間隔を見直すことも検討する方針です。

新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染が世界的に拡大する中、南米ペルーに滞在歴のある20代の外国人男性について、1日、国内では2例目となる「オミクロン株」への感染が確認されました。

松野官房長官は記者会見で「引き続き、強い危機感を持って状況把握に努めるとともに、各国の感染状況を踏まえて機動的かつスピード感をもって必要な判断を行っていく」と述べました。

政府は国内での感染拡大を防ぐため水際対策を一層強化するとともに、各都道府県に対し国内の監視体制の強化や感染が確認された人に対するゲノム解析を要請しました。

また、3回目のワクチン接種が1日から医療従事者を対象に始まり、政府は2回目との間隔を原則8か月以上とする方針のもと、自治体と連携しながら着実に接種を進めていく方針です。

一方、日本医師会の中川会長は「『オミクロン株』が急速に拡大する懸念もあり、順次前倒し接種を進めることも考える必要が出てきた」と述べ、2回目との間隔を短縮して実施する必要があるという認識を示しました。

政府は今後の感染状況や自治体の準備状況、それにワクチンの供給力などを見極めながら、必要に応じて接種間隔を見直すことも検討する方針です。