WHO総会 今後の感染症に備え新たな条約つくる議論の枠組みを

WHO=世界保健機関の年次総会は、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、今後の感染症に備えて各国が新たな条約などをつくることを議論する国家間の枠組みを立ち上げるという決議案を全会一致で採択し、今後、議論が本格化することになりそうです。

先月29日から開かれていたWHOの年次総会の特別会合では、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、今後、新たな感染症が世界的に大流行する事態に備える議論が行われてきました。

そして最終日の1日、各国が新たな条約などをつくることを議論する国家間の枠組みを立ち上げるという決議案を、全会一致で採択しました。

決議では、来年3月1日までに1回目の会合を開いて議長を選出し、今後の具体的なスケジュールを決めるとしています。

新型コロナウイルスへの国際社会の対応を検証してきた独立委員会は、有効な感染症対策をとるためにはWHOや各国の法的な義務を強化するべきだと提言していますが、変異株への対応で混乱が続く中、各国が条約などの実現に向けて歩み寄ることができるのか注目されます。