大手デパート5社の売上 11月も回復続く 年末商戦も好調に推移

大手デパート5社の11月の売り上げは、新型コロナウイルスの感染が落ち着き、外出を控える動きが和らいでいることから、いずれも去年の同じ月を上回り、回復が続いています。

大手デパート5社は1日、11月の既存店の売り上げの速報値を発表しました。

それによりますと、大丸松坂屋百貨店が去年の同じ月と比べて15.9%増えたほか、阪急阪神百貨店が11.5%、三越伊勢丹ホールディングスが11.4%と、いずれもふた桁のプラスとなりました。

また、高島屋が8.9%、そごう・西武が7.8%、それぞれ増加しました。

全国的に新型コロナウイルスの感染が落ち着き、外出を控える動きが和らいでいるのが理由で、各社によりますと、海外のブランド品や宝飾品などの高額商品の販売に加え、おせち料理やクリスマスケーキの予約販売といった年末商戦も好調に推移し、売り上げを押し上げたということです。

大手デパートの売り上げは、9月末に緊急事態宣言が解除されてから回復が続いていますが、ここに来て新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染が広がりを見せていて、デパート各社は、今後の国内での感染状況を注視したいとしています。