11月 国内新車販売 5か月連続前年下回る 部品不足の影響長引く

11月、国内で販売された新車の台数は35万台余りと、去年の同じ月を14%下回りました。前年を下回るのは5か月連続で、東南アジアでの新型コロナウイルスの感染拡大で、部品の供給が滞った影響が長引いています。

日本自動車販売協会連合会などの発表によりますと11月、国内で販売された新車は、35万2455台で、去年の同じ月と比べて14%減少しました。

ことしの夏以降、部品メーカーの生産拠点が多い東南アジアで、経済活動を厳しく制限するロックダウンが行われて、半導体などの部品の供給が滞り、各社で減産や工場の稼働停止が相次いだためです。

販売台数が前年を下回るのは5か月連続で、半導体不足や部品不足の影響が長引いていますが、30%を超える減少となった9月や10月と比べると、減少幅は縮小しています。

最近は部品不足が解消しつつあるとして、トヨタ自動車とホンダが12月から国内工場の稼働が通常に戻る見通しを示していて、今後、販売面でどの程度持ち直すかが焦点です。

業界団体は、「各社の生産は次第に回復しているとみられるが、新たな変異ウイルス、オミクロン株の影響などがどの程度出てくるか見通せず、先行きは依然として不透明だ」と話しています。