3回目接種 医療従事者対象に始まる 区市町村に追加配分へ 東京

新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種が12月1日、医療従事者を対象に始まり、感染症の指定医療機関となっている東京 八王子市の病院でも看護師などが接種を受けました。

1日から3回目の接種が始まったのは、医師や看護師などの医療従事者で、厚生労働省によりますと、今月は2回目の接種から原則8か月以上たった104万人が対象となります。

このうち、感染症の指定医療機関で、これまでにおよそ800人のコロナ患者の治療をしてきた東京 八王子市にある東京医科大学八王子医療センターでは、敷地内の講堂に接種会場が設けられました。

そして、午前9時半すぎから夜勤を終えた看護師などが医師による問診を受けた上で、3回目の接種を受けました。

この病院では、ことし3月までに2回目の接種を終えた医療従事者あわせて1700人のうち、1日一日で、およそ200人を対象に接種が行われ、2日以降も順次接種が進められます。

接種を終えたコロナ病床を担当する看護師は「重症化や感染の予防の効果が期待されているので接種を受けたことは安心材料になる」と話していました。

また、東京医科大学八王子医療センターの池田寿昭病院長は「時間がたつと抗体価が下がるのでいま追加の接種をすることに意味がある。まだオミクロン株の脅威が分っていないので準備は抜かりなくしたい。持っている手段を最大限に活用するしかない」と話していました。

都内区市町村に追加配分へ 接種は来年2月以降の予定

新型コロナウイルスの3回目のワクチン接種に向けて、今月中旬以降、都内の区市町村にワクチンが追加配分されます。ことし7月までに2回目を終えた人向けのワクチンで、接種は来年2月以降に始まる予定です。

3回目のワクチン接種は、2回目から原則8か月以上たった人が対象で、都内ではことし5月までに2回目を終えた医療従事者や高齢者のワクチンがすでに区市町村に配分されています。

さらに、ことし6月から7月までに2回目を終えた人向けのファイザー製のワクチンおよそ230万回分が今月中旬以降、順次、区市町村に追加で配分されます。

配分は接種実績に応じて行われ、もっとも多いのは世田谷区の14万2740回分、次いで大田区が11万8170回分、足立区が11万5830回分などとなっています。

都によりますと、6月から7月までに接種を終えた人の3回目の接種は、来年2月以降に始まる予定だということです。